[あらすじ]
いわゆる異世界もので、居酒屋での人間ドラマです。
異世界ものと言えば、みなさまご存知の通り、予定外の事故で命を失ってしまった主人公が、神様的な存在からチート能力をもらって異世界に転生、「俺TUEEE」と無双するものが基本的な流れです。
こちらはバトルものではなく、主人公のぶさんが日本で居酒屋を営んでいたところ、お店が異世界に繋がって、勝手口が日本のままで出入口が異世界に繋がった状態に。
主人公たちは最初はとまどいつつも、お店に訪れた異世界の人たちに料理を振舞ったり、交流したりして、物語は進んでいきます。
舞台の異世界の街アイテーリアの文明レベルは地球で言うと中世ヨーロッパあたりで、居酒屋に訪れるお客さんたちは冷えているビールに衝撃を受けたり、主人公(料亭出身)のつくる今まで見たこともない料理の美味しさに感動したりしながら、お店に人々が集って、人間模様が織りなされていくといったお話です。
[好きなところ]
①高い表現力の画
作画担当のヴァージニア二等兵さんの表現力がすばらしいです。
まず料理が美味しそう。
料亭出身の主人公がつくる料理は、どれもヨダレが出そうになりますし、夕飯前にこのマンガを読むと夕食のメニューが決まってしまいます。
そして食べている人の表情がすてき。
俳優さんにとって難しい演技の一つが美味しいの表現だとか。
お店にくるお客さんたちは、のぶさんの料理を本当に美味しそうに食べていて読んでいるこちらが辛くなるくらいです。
②胸があたたかくなるストーリー
笑いあり、涙ありで一話完結が多いので読みやすく、普通に泣いてしまう良い物語ばかりです。
明るい話はもちろん、いじわるな話もあったりするのですが、どの話も共通してラストには明るい希望が感じられ、胸が暖かくなり、続きが気になってしまいます。
③魅力的な登場人物
登場人物一人一人の設定や背景がしっかりしていて、ついつい感情移入してしまいます。
登場人物それぞれがドラマを持っていて、それらがクロスオーバーして繋がっていく!
ネタバレになるので言えない(すごく言いたい)のですが、始めは頼りなかったのに、成長していってたくましくなっていったり推したくなるキャラクタばかりです。

☆☆☆☆☆
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